インターネットで販売サイト(ランディングページ等)に集客する主要な方法は、(1)検索エンジン経由(SEO)、(2)YAHOO!プロモーション広告等の有料ネット広告、(3)リアルつながりの口コミの3つです。それぞれの集客方法には特徴があり、どの方法を重点的に採用するかでサイト運営の方向性が変わります。
(1)検索エンジン経由(SEO)
検索エンジンのYAHOO!JAPANとGoogleにて、販売者が扱う商材に関連したキーワードが上位表示されれば無料で多量のアクセス(PV)を呼び込むことが可能になります。しかし、人気キーワードには先行業者が多数存在することが普通であり、後発サイトは埋没してなかなか上位表示できません。
人気キーワードを攻略するには厳しい場合に、地域名や客層などの単語を加えて差別化を図る方法です。「キーワード + 都道府県名」や「キーワード + 客層」のように複数のキーワードを盛り込んだページタイトルにして競合を回避します。
例えば「ホームページ制作」という人気キーワードに対しては以下のようなページタイトルを検討できます。
「岐阜県の地域特化したホームページ制作」
「観光物産店専門のホームページ制作」
「30代起業者限定のホームページ制作」
対象が限定されるためアクセス数は少なくなりますが、求める客層が絞られるので成約率は高くなるという特徴があります。
複数キーワードで検索件数が少ないもの(=ライバルが少ないもの)を上位表示して、それを多くのページで量産して細かくアクセスを集めていく手法になるので、ロングテールキーワードとも呼ばれます。人気キーワードで新規参入するには、この方法がポピュラーになっています。
複数キーワード(=ロングテールSEO)による集客は、個々の検索需要が小さいためPV数を上げるには関連する複数キーワードの記事を書いたウェブページを量産していく作業が不可欠になります。その記事の量産によってPV数が上昇して売上につながるまでには半年程度の時間がかかることを見込んでおく必要があります。記事量産を怠った場合は永久的にPV数が上がらず売上も上がりません。
(2)YAHOO!プロモーション広告等の有料ネット広告
YAHOO!プロモーション広告、グーグル・アドワーズ広告、フェイスブック広告などの有料ネット広告を活用した場合、LPを公開した初日からアクセスを呼び込むことが可能になります。SEOだけでは数ヶ月間はほとんどアクセスがない期間が続くので、それに比べればビジネスのスピード感が増します。
ただし、人気キーワードは競争が激しいという事情はSEOと同じです、ネット有料広告のキーワード単価は入札制になっているので、人気があるキーワードほど広告料がかかります。1件のアクセスを誘引するのに必要な広告単価が数十円のキーワードもあれば、数千円もするキーワードもあります。人気キーワードは広告単価が時間の経過と共に高騰する傾向があるので、いつかは採算が合わなくなるという宿命があります。そうなった場合にはロングテールSEOと同じ考え方で複数キーワードやニッチなキーワードにシフトし、広告費を抑えながらPV数と売上を確保するという調整が必要になります。
3)リアルつながりの口コミ
リアル店舗の経営をしている方は既存顧客にメルマガやLINE@等に登録してもらい、セールス情報などをブログやSNSに公開して、メルマガ等で更新情報を通知するという方法で来店を誘引することができます。会員割引などの特典を設けてメルマガ等に登録をうながし、そのメルマガやブログで限定イベントを告知してセールスを展開するものです。LINE@やフェイスブックグループもメルマガと同様の会員への告知機能があるので、これらを併用して顧客とのとながりを維持することが望ましいでしょう。
ネットからの新規客をこうしたグループに採り入れたい場合は、メルマガ会員登録のためのLPを制作し、有料ネット広告から集客を図る方法が広く行われています。