ブログの集客はロングテールSEOの6つの要点を押さえよう

スモールビジネスやネット副業でブログやウェブサイトの運営を続けて収益を上げるには、展開するビジネスに関連するキーワードで検索エンジンの上位表示を目指す努力が欠かせません。

メルマガやSNSなどインターネットビジネスの手法も多様化していますが、検索エンジン経由でウェブサイト(ブログ)に集客を図ってセールス訴求をするSEOが最も基本的な方法といえます。

そうしたSEOでは、メジャーなキーワードは検索エンジンでの競争が激烈であるため後発で参入するのは正直に言って勝ち目はありません。検索エンジンの雄であるグーグルは膨大なウェブサイト情報のビッグデータを自動的に解析するAIのような順位判定システムを構築していますが、その激烈な競争は凄まじく誰もが思いつく重要なキーワードでは埋没してしまう可能性の方が高いのです。

そこでスモールビジネスでは競争が緩い複数のキーワードの組み合わせを狙うロングテール戦略が正攻法となります。

ロングテール戦略とは、ニッチな検索需要の少ないキーワードを拾い集めて集客するものです。ニッチなキーワードとは複数のキーワードを組み合わせたものです。複数キーワードで検索件数が少ないもの(=ライバルが少ないもの)を上位表示して、それを多くのページで量産して細かくアクセスを集めていく手法です。

<ロングテール戦略についての詳しい解説は下記の関連記事をご参照下さい>

ランチェスター戦略は弱者が強者に対抗するため一点突破を目指すもの。ロングテール戦略はニッチな需要を幅広く拾うもの。相反する戦略を組み合わせてインターネットで勝ち抜く方法を解説します。

例えば、「ホームページ制作」は全国のウェブ制作業者がひしめくメジャーなキーワードといえますが、地域を限定して「名古屋市のホームページ制作」とすれば多少は競合が緩くなります。更に対象とする客層を絞って「名古屋市の観光タクシー専門のホームページ制作」とすればライバルはかなり限定されます。

このような絞り込みをしたキーワードをウェブページのタイトルにすることで、ライバルが少ない複数キーワード(ロングテール)の検索で上位表示がされやすくなり、その複数キーワードに強い関心を持つ客層を呼び込むことが可能になります。

こうした検討を重ねてライバルが少ない分野のウェブページを公開して、ニッチなロングテールキーワードで上位表示を目指すのがスモールビジネスのSEO戦略です。

ただし、ニッチなキーワードで来訪した閲覧者は目的意識が明確で成約率は高いものの、その絶対数はどうしても少なくなってしまいます。

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ビジネスを安定化させるにはニッチなキーワードのウェブページをたくさん公開して、個々のウェブページへの集客は少数でも、ウェブサイト全体で集約するとある程度の来客数があるようにしなくてはなりません。

2日に1件程度のページビュー(PV)しかないウェブページでも、同程度(0.5PV)のページを100本投稿すればサイト全体として検索エンジンから1日に50PVの流入が見込まれます。これを基礎PVとして、人気記事が数本あれば100~200PVくらいには到達します。

(100本も記事を投稿すればコンテンツ作成の能力も鍛えられるため、数本程度の人気記事は自然と出来上がります)。

SEOだけでこのくらいのPVになれば、商材の内容やランディングページを工夫すれば受注の出来るウェブサイト(ブログ)が出来上がります。

また、ニッチなキーワードであってもグーグルのSEO評価に沿った形でウェブサイトを作成しなければ上位表示は難しくなります。

グーグルが評価するウェブサイトとは、「特定のキーワードについて検索者の知りたい情報が適切に書かれている」ページです。それには「ドメイン内に十分な量の文章や画像(コンテンツ)があり」「他のドメインのウェブサイトやSNSからも多くのリンクを受けている」という大きな2つの指標があります。

前者はコンテンツの質と量の対策、後者は外部リンク対策と呼ばれています。

コンテンツの質と量では、1つのページにキーワードに関する疑問と回答がわかりやすく書かれており、人が理解しやすいように写真や図表も掲載されていることが重視されます。文字量は最低でも800文字、出来れば2000文字以上はあった方がよいでしょう。

そのページ数も少ないと評価されにくいため、関連する情報のページを継続的に追加し続けるブログ形式が適しています。

リンク対策については、ウェブサイトの内部のリンク構造はWordpressを利用する場合には自動的に最適化されるので気にする必要はありません。

外部のウェブサイトからリンクをもらう被リンク対策としては、コンテンツの質を評価されて自然にリンクされるのが理想ですが、なかなか思うようにはいかないものです。

そこで、自分で複数のブログを運営して、評価を上げたいウェブページに対してリンクを張るという努力が奏功することもあります。ただし、過剰にリンクを張ると不正SEOとしてペナルティを受けてしまうので、ロングテールSEOでは自分でリンクを張るのは2~3本程度に留めておくべきです。

こうした検索エンジンに評価されやすいウェブサイト(ブログ)を運営するには、次のようなSEOのポイントを押さえておく必要があります。

スモールビジネスのSEOのポイント

(1)コンテンツの継続的追加(週に1記事以上は投稿)

(2)記事のタイトルは必ず狙いのキーワードを含めて32文字以内

(3)本文は記事タイトルに適合した検索者の知りたい事項をわかりやすく書く

(4)コンテンツ(記事)の分量は1ページあたり800文字以上

(5)複数のブログを運営し、上位表示をしたいページを紹介するリンクを張る

(6)記事が100本に満たない状態で、他の手法に目移りして手を出さない

このスモールビジネスのためのSEOのポイントについて順を追って解説します。

(1)コンテンツの継続的追加(週に1記事以上は投稿)

インターネットには価値の低いウェブサイトが散乱しており、検索エンジンはそうしたゴミのようなサイトを除外して、価値のあるサイトを上位に表示しようとしています。

価値が低いサイトとは、人々が閲覧する価値が無いと判断するサイトであり、そのようなサイトはページ内の文字数もページ数も少ないことが多いものです。

そうした特徴は検索エンジンが詳しく把握しており、文字数・ページ数が少ないサイトは自動的に低く評価されてしまいます。

そこで検索エンジンは、オリジナル性が高く良質で文字数も多いウェブページを高く評価して、上位表示する仕組みになっています。

オリジナル性が高く良質で文字数も多いウェブページというのは、一人で短期間に作成できるものではありません。

渾身を込めて週に1本の記事を投稿したとしても年間に52本にしか達せず、100記事を目標とした場合には2年を要します。

1日に100~200PVくらいを当面の目標とする場合、やはり100本くらいの記事は欲しいところです。

もっとハイペースで記事を投稿できるのであればそれに越したことはありませんが、無理の無い範囲で良質な記事を書き続けるという原点を考えた場合、最低でも週に1本以上の記事を継続的に追加していくべきです。

(記事数が100本に到達した場合は、投稿のペースを緩めても結構です)。

(2)記事のタイトルは必ず狙いのキーワードを含めて32文字以内

検索エンジンは記事のタイトルを特に重視しています。そのためウェブページのタイトルには、そのページで書く重要なキーワードを必ずタイトルに含めなくてはいけません。

例えば、本文には「松茸」に関する詳しい説明をしていたとしても、そのページのタイトルが「広島の山菜について」になっていた場合は、「広島 松茸」というキーワード検索がされたとしても、このページは上位表示される可能性は低くなってしまいます。

主力商品が松茸の場合は、「松茸」というキーワードをタイトルに含めなくてはいけません。

このケースでは「広島の松茸と山菜について」というタイトルにすれば「広島 松茸」というロングテールキーワードで上位表示される可能性が高まります。

また、フェイスブックやツイッターなどのSNSで記事の拡散を図る場合には、閲覧者の感情に訴えるタイトルにした方が有利になります。

例えば「広島の松茸を贈ったら鮮度と香りの良さでグルメな顧客も大感動」というタイトルなら、「鮮度」「香り」「グルメ」「大感動」などのポジティブなキーワードが並ぶため人の関心を惹きつけやすいといえます。

ただし、グーグルでは検索結果のタイトルは32文字程度しか表示されないため、あまりに長いタイトルを付けても閲覧者の目には触れないので意味がありません。

そこで、ページのタイトルは32文字以内で、必ず(複数の)キーワードを含めて、感情に訴える文章にするのがコツとなります。

(3)本文は記事タイトルに適合した検索者の知りたい事項をわかりやすく書く

記事タイトルが決まったら、それに適合した内容で本文を書くことになります。

ページのタイトルが「爆速で売れるホームページのコツ」と期待を持たせるものなのに、本文にはHTMLタグの基本を解説するものであったら、その本文が素晴しいものであったとしても検索意図とは的外れになるため、訪問者はすぐに離脱してしまうでしょう。検索エンジンもこのようなタイトルと本文のミスマッチには厳しい評価をするので、タイトルに含めたキーワードについて検索をしても全く表示されない結果になります。

ページタイトルはロングテールのキーワードを含めて感情に訴えるものにするというテクニックはとても重要ですが、本文についてはタイトルと適合した内容で、そのキーワードを検索する人の関心に回答をするものにしなくてはなりません。

「爆速で売れるホームページのコツ」というタイトルなら、「売れる」「ホームページ」という複数キーワードで検索する人が対象になるわけですが、そこには「ホームページ制作の基本では無く、集客のしやすいコンテンツの作り方や閲覧者が購買行動を起こしやすい仕組みについて知りたい」という思惑があるはずです。そうした検索意図を想像して、タイトルで示したテーマに対する回答を本文でじっくりとわかりやすく解説する必要があります。

また、グーグルは人間にとって理解しやすいページを評価する仕組みとしているので、文字だけでは無く写真や図表を用いたコンテンツも評価されます。

こうした特徴を考慮し、タイトルに表示するキーワードについて、そのキーワードを検索する人の欲求を忖度して、写真・図表を併用しながらわかりやすく解説する文章を書くことが基本となります。

(4)コンテンツ(記事)の分量は1ページあたり800文字以上

検索者が知りたいと考える質問に的確な回答をするなら一言で終わってしまうこともあるでしょう。

例えば、「富士山 高さ」という複数キーワード検索があった場合、それに対する的確な回答は「3,776m」という一言で済みますそのため単なるQ&Aのブログを運営する場合には必要最小限の回答だけを書けば良いのかもしれません。

しかし、実際に「富士山の標高は3.776mです。」という一言だけの文章のウェブサイトを公開しても、これだけでは検索順位の100以内に入ることもできないでしょう。

この回答に関するウェブページを投稿するライバルが一人もいなければ、この単文ページでも上位表示できるかもしれませんが、実際には富士山の標高に言及するページは数十万ページ以上になるのではないでしょうか。そのような激烈な競争の中では単文ページが検索結果の上位に入る可能性は極端に低いものになります。(ほとんど不可能です)。

検索者の意図は富士山の標高を知りたいだけかもしれませんが、サイト運営者としてはその意図をもっと深掘りして回答を用意する必要があるのです。

例えば、富士山の標高と世界の有名な山の標高をグラフを用いて比較したり、富士山の標高の気候、季節ごとの気温、登山ルートに登山装備までに言及をすれば富士山の標高に関する専門的なページに仕上がります。このような専門的ページを書くには、やはりウェブや書籍を調査して記事を書き上げるという努力が不可欠です。これが自分の学びにもなり、新たな知識・技術の取得になって自己成長にもつながるはずです。

こうした解説をするには最低でも800文字くらいは必要であり、出来れば2000文字以上は書きたいところです。

特に自分が取り扱う商品やサービスについて解説をする場合には、その基本性能だけでは無く、使用感、使用開始から終了までの取扱い方法、その利用によって利用者の生活がどのように変わるかをわかりやすく書かなくてはいけません。

1つ1つのウェブページをこのレベルまで詳細に書き上げ、それをこつこつと投稿し続けることが必要です。

(5)複数のブログを運営し、上位表示をしたいページを紹介するリンクを張る

かつてのグーグルは外部からの被リンク数が多いページが高く評価される仕組みになっていました。しかし、これを逆手にとってリンクを供給するだけの薄っぺらなサイトを量産し、SEO対象のウェブサイトにリンクを集中させて上位表示を目論むスパム的手法が横行したため、グーグルがその対策としてパンダアップデート・ペンギンアップデートと呼ばれるペナルティを導入しました。

このペナルティは低品質でページ数の少ないサイトを検索結果から除外し、不自然な多量リンクを受けるサイトの評価も低くするという荒療治になりました。これによりSEOとしては外部被リンク対策よりも内部のコンテンツを充実させて内部のページを増やしていくという方向性が主流となったわけです。

しかしながら、外部被リンクの効果が無くなったわけではなく、現在も自然な被リンクを受けることは高く評価されています。内部コンテンツの質と量が同程度のサイト同士の競合なら、より多くの外部被リンクを受けるサイトの方が上位表示されます。

このように外部被リンクの効果も無視できないため、余力があるなら複数のブログを運営して、特に宣伝をしたいウェブページを紹介する形でリンクを供給するという対策も行った方がよいです。ただし、過剰な自作自演リンクは禁物ですから、1つのウェブページに対して2~3記事からの紹介リンクに留めておくべきです。

メインは内容の濃いコンテンツを作成し、それをSNS等で告知して外部のブロガーから自然リンクがもらえるように務めましょう。

(6)記事が100本に満たない状態で、他の手法に目移りして手を出さない

ウェブサイト(ブログ)を公開し、全力で記事を書き上げて1ヶ月に10本程度の投稿をした段階で、アクセス解析を見てもほとんど閲覧者がいない現実に直面すると、どうしても無力感や焦りが芽生えるものです。

しかし、そうした焦燥感はSEOのみでインターネットビジネスを行う者の通過儀礼といえます。

実際にほとんどの人はこの段階で挫折し、ブログ運営を放置する結果になっています。

この状況を突破するには2つの選択肢があります。

1つはお金で解決する方法です。つまり、ヤフー広告やフェイスブック広告といった有料ネット広告を利用してランディングページに集客を図る方法です。広告費をかければ今までの閑古鳥がウソのようにアクセス解析で訪問者が急増するのを実感できます。ただし、広告費を絞った途端に訪問者は激減します。

投入する広告費に見合った売上が確保できるなら、有料ネット広告に予算を投じる方法を継続するとよいでしょう。それでも有料ネット広告の費用は入札制になっているため、競合が激しくなるにつれて広告費も上昇する宿命になっています。

有料ネット広告に頼り切るにはリスクが高いため、コンテンツを追加してロングテールSEOでの順位上昇という対策も怠ってはいけません。

もう1つの方法は根気よく時間と手間をかけてコンテンツの追加を継続し続ける方法です。正直なところ、10記事程度の投稿ではグーグルによるウェブサイトの評価は低いままのため、ラッキーなまぐれ当たりでも無い限りPV数は一桁台というのが当然です。この段階でPV数を気にしても意味はありません。

当面は2000文字以上の記事を100本投稿することを目標にして、それをどれだけ短期間に実現するかをストイックに追い求める姿勢が必要です。

ブログの記事が100本を超えると、ロングテールで少数のPVを拾ってくるようになるため、ブログ全体では一日に100PVくらいは超えるようになってきます。このくらいになるとアクセス解析を眺めながら人気ページの内容を分析して、自分のランディングページやアフィリエイト広告への誘導について対策をするのが楽しくなってくるはずです。

その領域に達する前に他のネット副業の方法に目移りしてしまうのはもったいないのです。

ブログ運営を続けているうちに、他のジャンルのブログを運営したくなったら、それは複数ブログの運営につながってインターネットビジネスの手駒を増やすことになるので、果敢にチャレンジするのがよいと思います。

しかし、それで最初のブログを放置してしまうのはよくありません。あくまで同時並行で複数ブログをそれぞれ100本以上の記事投稿することを目標にしましょう。

ただし、100本の記事を書くことだけを目標にすると、それは単なる作業になってしまい、ひたすら苦痛を味わうことになります。そのような心境で書かれた記事は、他人が読んでも面白いはずはありません。

一つ一つの記事をしっかりと企画し、事前調査を十分に行い、時には実体験をまとめ、見知らぬ読者に向けて興味深い話題を提供するサービス精神をもって書き上げ、投稿するごとに自分の見識が広がる喜びを実感できる体験を積み重ねることが継続の秘訣だと思います。

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以上のように、スモールビジネスやネット副業でウェブサイト(ブログ)運営をする際には、ロングテールのSEO戦略の視点を持って取り組めば、これからの参入であっても活路はあります。

インターネットビジネスは、スタートの敷居はとにかく低いです。誰でもできることですが、それでもそれを継続できている人はまだまだ少ないといえます。

とにかくスタートする勇気、継続する根性、専門分野についての情熱を持って、インターネットビジネスに取り組む同志が増えることを願っています。

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