人生100年時代といわれるようになって、年金以外にも80歳まで収入を得る手段が欲しいところです。60歳や65歳で定年となる場合、そこから15年~20年をどのように過ごすかが課題になります。
そんなリタイア後の収入の手段としては、株や不動産などの投資や再就職、新しくビジネスを始めてみる(起業)などの選択肢があり、どれか一つに取り組むこともあれば複数を同時に実行することもあるでしょう。
その中でもインターネットを活用して収入を得ることを検討する方も多いと思います。
インターネットを活用した収入獲得法としては、新規ビジネスを始めてホームページで集客するものから、クラウドソーシング(内職紹介サイト)を通じてデジタルデータ作成の仕事を請け負うもの、自分の経験・特技をまとめて情報商材を作成し販売するもの、古本や嗜好品の転売(個人での輸出入も含む)をするもの、ブログに集客して広告ビジネスをするアフィリエイトなど、様々な方法が存在します。
現役時代に積み上げたキャリアや経験というのは貴重なものであり、そうした実績や知識を欲する需要というのは世の中に確実にあるものですが、問題は個人の能力と世の中の需要を結びつける機会が少なくてその能力を活かすことが難しいということです。
会社や組織に所属しているうちは、組織の看板で仕事が入ってくるものですが、組織を離れて一人で仕事をすると集客は困難になってしまうものです。
個人でインターネットを活用して集客をしようとする場合でも、自分が運営するホームページやブログの閲覧数(ページビュー数)を確保するのは苦労するところです。
自分の知識や経験をフル動員してブログの記事を書いたとしても、それを読んでくれる人がいなければビジネスや収入にはつながりません。
ブログ等で集客を図るには、人々が検索に用いるキーワードで検索エンジンの上位表示をする必要があり、そのためには良質な記事を数十ページ分は投稿し続けないと実現できません。
そうしたキーワードで上位表示されるようになるには数ヶ月から1年単位の時間も必要になります。
そのようなブログの検索エンジン対策(SEO)を考えると、リタイアしてから運営を開始したのでは、それから集客を軌道に乗せるまでに1年単位の時間がかかってしまいスタート時点でつまずいてしまうことにもなりかねません。
筆者も行政書士業務のインターネット集客をしていますが、ある程度のページビュー数や売上が得られるようになるには1年の時間がかかりました。
開業時点である程度のページビュー数が得られるブログやSNSのフォロワー数があるのと無いのでは、その後のビジネス展開のスピードは異なります。
(筆者はホームページ集客は一定の成果を上げておりますが、SNSについては発展途上であり本稿執筆時点ではフォロワー数はごく少数です)。
このようにインターネット集客の基盤となるブログやSNSアカウントを育成するには時間がかかるため、リタイア後にインターネットビジネスをしたいのであれば、前もって現役のうちからブログ運営を始めて備えておく方が効率は良くなります。
ブログ運営をスタートすること自体は簡単に出来るものですから、最初はネット副業という状態から徐々にステップアップが図るとよいでしょう。